- 金子オーナー・金子HD所有各馬の名前の由来を独自解釈 -

馬名頭文字タ行(27頭)

タイガーブリーズ
英語で"Tiger Breeze"。
"tiger"は母Tigresse d'Amourの"tigresse"("tigresse"はフランス語で、英語の"tiger"と同意)に由来するものと考えられ、"breeze"の意味は「そよ風」。
本馬の馬名であるタイガーブリーズと同名の旅客船も存在するようである。

ダフニ
"Dafni"は、ギリシア神話の登場人物名。同名の修道院もあり、こちらは、ビザンチン様式の建造物として名高い。
本馬の馬名を後者のダフニ修道院に由来したものであると考えれば、内部から見ることを主眼として作られたビザンチン様式と引っ掛け、内面的な強さ(精神的な強さ)を持った馬になって欲しいという意図があるのかも知れない。
半兄にBCマイル2勝のダホス、金子HD所有馬ダリオがおり、こちらも頭文字に「ダ」のつく3文字馬名を授かることになった。

ダブルティンパニー
英語で"Double Timpani"で、意味もそのまま「ダブル(対の)ティンパニー」。ティンパニーは打楽器の一つで円錐形をした太鼓。
金子HD所有馬にはマリンバもおり、ダブルティンパニーとは打楽器繋がりとなっている。

ダリオ
"Dario"は、その語源にアケメネス朝ペルシアのダレイオス1世を持つ固有名詞。
半兄にはBCマイル2勝のダホスがおり、大活躍した半兄に倣い、頭文字に「ダ」のつく3文字馬名での命名になったように思われる。

タルゴナイト
スペイン語で"Talgo Night"で、これは、スペインのタルゴ車両を用いたホテルトレインの名称。
ホテルトレインには、タルゴナイトの他にユーロナイトなどがある。

チザルピーノ
イタリア語で"Cisalpino"。
"cis"は「こちら側」、"alpino"は「アルプスの」という意味で、"cisalpino"は、「アルプス以南(イタリアから見てアルプスの手前側)」という意味を持つイタリア〜スイス間を結ぶ高速列車。
長距離を移動する高速列車において何よりも大事なのは乗り心地。そして競走馬においても乗り心地の良さは能力を測る上で重要視されるファクターの1つ。チザルピーノには是非乗り心地の良さで鞍上を唸らせ、その素質をアピールしてもらいたいものである。

チョコデカダンス
英語で"Choco Decadence"。デカダンスは「失墜」とか「退廃」という意味。また、チョコには「苦い水」というメキシコ語の語源がある。
ただし、この馬の名前は"Chocolate Decadence"というヨーロッパのチョコレートメーカーから由来しているように思われる。

チリーウインドヒル
英語で"Chilly Wind Hill"となり、訳すとすれば「冷たい風吹く丘」といった感じか。
また、"wind hill"はワインに同名のものがあるため、「(よく)冷えたウインドヒル(ワイン)」のように考えることも出来る。

ツムジカゼ
ツムジカゼ、漢字で書くと「旋風」となり、音読みで「せんぷう」と読める。
父Storm Catの名に秘められた"storm"(=嵐)は、日本競馬界に「旋風」を送り込んだ。
辞書によると、この「旋風」という言葉には、「突発的に生じて社会を揺り動かす事件」という意味もあり、この名前を授かった本馬には、是非名前に違わぬ「社会を揺り動かす」ような素晴らしい活躍を期待したいところである。

ディアマンノワール
フランス語で"Diamant Noir"で、「黒いダイヤモンド」という意味。勿論母Diamond Danzからの連想であろう。
ディアマンのつく有名なスパークリングワインといえば、『ディアマン・ロワイヤルブリュット』が知られている。
尚、同名に、1940年に作成されたフランス映画"Le Diamant Noir"が存在する。

ディアマンブルー
フランス語で"Diamant Bleu"で、「青いダイヤモンド」という意味。
シャンパーニュ・ワインには、本馬と同名の『ディアマン・ブルー』という銘柄のものが存在する。

ディスカバリーベイ
"Discovery Bay"は、香港やジャマイカ等にある土地の名前。"discovery"は「発見」という意味。
ジャマイカのディスカバリー・ベイは、コロンブスが初めてジャマイカに上陸した場所(ジャマイカを「発見」した場所)、ということから名づけられた。
ただし、金子HD所有馬にはハワイに因んだ名前を持つ馬が多いことから、ハワイ・オアフ島にある高級リゾート・マンション『ディスカバリー・ベイ』に因んだ馬名とも考えることが出来る。

デイジーネックレス
英語で"Daisy Necklace"。「ヒナギクで作った首飾り」という風に解すると分かり易いかも知れない。
商品名としては、ティファニーのデイジーネックレスが有名。母はゴールデンピアスで、母子は装飾品繋がり。
また、本馬の誕生日である2月15日の誕生花は、正しく「ヒナギク」。母名と誕生花を複次的に組み合わせた秀逸な馬名。

ディープインパクト
英語で"Deep Impact"。
意味は「心の底からの衝撃」や「重大な影響」といった感じ。この名前を授かった本馬には、是非我々に記憶に残る「強烈な衝撃」を植え付けてもらいたいものである。
尚、アメリカ航空宇宙局"NASA"の「ディスカバリー計画」の1つに「ディープインパクト計画」が存在し、それによると、同計画は、同名惑星探査機"Deep Impact"が彗星の核部分に衝突体をぶつけるという史上初の宇宙実験から、彗星の内部構造・物質を解明することを目的としているという。まさに洋の東西、存在形態を問わず、"Deep Impact"はその名の通り衝撃的な存在のようである。
また、有名映画作品にも同名のものがある。

テキーラショット
英語で"Tequila Shot"。その名の通り、お酒のテキーラのストレートのこと。
飲み方のスタイルに、「ガンショット」と「メキシカンイッチ」がある。

テノリオ
スペイン語で"Tenorio"で、意味は「女たらし」。
14世紀スペインに実在したと言われるプレイボーイのドン・ファン・テノリオから由来した名前とも解せる。優秀な競走成績を修め、人気種牡馬になって欲しい、そんな願いのこもった馬名だと思われる。

トゥザヴィクトリー
英語で"To the Victory"で、意味はズバリ「勝利に向かって」。
この馬にかけた期待の高さを端的に表した名前と言える。

トコア
"Toccoa"。アメリカ・ジョージア州に同名都市がある。

トニーバー
英語で"Tony Bar"とすると、「洒落たバー」と解することが出来る。
ちなみに、父トニービンは"Tony Bin"という画家の名前に由来する馬名だと言われる。

トムボーイキャット
英語で"Tom Boy Cat"で、「おてんばなお嬢さん」といった感じの意味。母Bald Catを受けての命名であろう。
"Tom boy"(="tomboy")は「おてんば娘」とか「おてんば」という意味。"cat"には「猫」の他に俗語で「意地悪女」、「やつ」といった意味がある。

ドラマチックテナー
英語で"Dramatic Tenor"。
ドラマチックは「劇的な」、テナーはテノールに同じで、男声の最高音域。テノールはその歌い方などによりドラマチックやリリックなどに大別されるとされ、本馬の馬名は、テノールの中でもドラマチックに分類される「ドラマチック・テノール」に由来するものと思われる。
半兄ボイスオブリーズン、半姉ハートフルボイスと兄姉はいずれも「声」に関連する馬名を授かっており、本馬もそういった流れを受けた命名と思われる。
ちなみに、テノール界の三大テノールとして、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、ルチアーノ・パヴァロッティの3人は有名。

トリムパティオ
"Trim Patio"で、意味は「手入れの行き届いた中庭」といった感じ。
"trim"は英語で「きちんとした」、「整理された」、"patio"はスペイン語で「中庭」や「平土間」を意味する言葉。
母名Tres Agreableはフランス語で、"tres"は「とても」、"agreable"は「愉快な」といった意味を持つことから、そのまま訳せば意味は「非常に愉快」といった感じ。トリムパティオは確かに"tres agreable"である。

ドリームローズ
英語で"Dream Rose"で、そのまま訳せば「夢のバラ」。
父系にはサクラの血脈が流れるが、実はサクラは本馬の名前にあるバラと同じくバラ科の植物。3代母Dream Dealの"dream"と、このバラ科の植物繋がりということでの命名であろうか。
尚、やや強引ではあるが、"rose"を動詞"rise"の過去形として捉えれば、「夢が湧き上がった」みたいな風にも捉えられよう。

トルメンタ
スペイン語で"Tormenta"で、「嵐」や「暴風雨」といった意味。
トルメンタというとメキシコの暴風神父フライ・トルメンタが有名。孤児として引き取った子供達のために我が身を省みず戦うトルメンタの姿には感銘を受ける。
本馬の名前も我が身を省みず頑張る不屈のガッツを持った馬になって欲しいという願いのこもった名前ではないだろうか。

トロピカルナイト
英語で"Tropical Night"で、額面どおりに訳せば「熱帯夜」となり、全姉タルゴナイト("Talgo Night")とは"night"つながりとなっている。
また、母ウインドフレスカは「新鮮な(爽やかな)風」といったイメージの名前であるが、娘は「熱帯夜」という蒸し暑くジメジメしたイメージの名前となり、母子での名前の対比も窺える。
ちなみに、熱帯夜は「最低気温が摂氏25度以下に下がらない夜」と定義される。

トワイライトラナイ
"Twilight Lanai"。
"lanai"というのは「パイナップル・アイランド」というニックネームを持つことでも知られるハワイのラナイ島を指しているものと思われる。また、"twilight"には「夕暮れ」とか「夜明け前」といった意味があることから、本馬のトワイライトラナイという名前は「夕暮れ時のラナイ島の荘厳な様子」を示すものだと思われる。勿論この名前は母アフターザサン("After the Sun")を受けてのものであろう。
ちなみに、ラナイ島の"lanai"は、「日」を意味する"la"と「征服(する)」を意味する"nai"からなる言葉で、ハワイ語で「征服の日」という意味がある。

ドーントレダー
英語で"Dawn Treader"で、意味としては「夜明けを進む者」、競走馬風に訳せば「夜明けを駆ける者」といった感じに捉えられよう。
日本競馬界を席巻したサンデーサイレンスを、その漆黒の毛色から夜に例えれば、その産駒なき最初の世代である04年産馬を夜明けに例えることも出来、本馬の名前は、その夜明けを進む1頭であることを決意表明する力強いネーミングとなっている。本馬とニュービギニングは、共に新たなる時代の到来を告げる象徴的な名前と言えよう。
また、日本でも06年映画公開され、話題を集めたファンタジー冒険譚『ナルニア国物語』全7作中のタイトルの1つに本馬と同名となる"The Voyage of the Dawn Treader"が存在することから、こちらに由来する命名とも考えられる。