- 金子オーナー・金子HD所有各馬の名前の由来を独自解釈 -

馬名頭文字ア行(31頭)

アズテックスター
英語で"Aztec Star"。
母アズテックヒルのアズテックを受ける命名として考えれば、本馬の名前は、アズテックヒルから見える「アズテックの星」といった意味に捉えられようか。別の捉え方としては、「(メキシコの原住民)アズテック族のスター」という風にも捉えられる。このアズテック族は、初めてチョコレートを作った部族として知られている。
また、今はなき北米サッカーリーグ、ロサンゼルス・アズテックスのスターと解釈することも出来る。ロサンゼルス・アズテックスにはかつて「空飛ぶオランダ人」と賞賛されたトータル・フットボールの雄、ヨハン・クライフが在籍していた。ということはアズテックスターとはヨハン・クライフに因んだ名前とも考えられる。

アップルアロー
英語で"Apple Arrow"。
そのまま訳して「リンゴの矢」とするならば、連想することが出来るのはヴィルヘルム・テルのリンゴの的のエピソードであろう。
スイス独立の英雄ヴィルヘルム・テルは、悪代官の命令により、我が子の頭の上に乗せたリンゴに向かって矢を打つことを強要された。しかし、弓の名手である彼は、見事そのリンゴに矢を命中させ、この無理難題を克服した。後世、このエピソードはシラー作の戯曲『ヴィルヘルム・テル』により、爆発的に有名なものとなる。
母ヒットザスポットは「的に当てる」という意味に解することが出来、本馬の馬名は母名から連想されたものと言える。

アマロ
"Amaro"はスペイン語で、サルビアの花の一種。母はMarshua's Roseで、母子は植物繋がり。
尚、この"amaro"には、イタリア語で「苦い」という意味もある。

アリボロ
イタリア語で"Alivolo"で、これは「翼を持った」であるとか、「速い」といった意味を持つ言葉。勿論父の父In the Wingsの"wing"部分からの連想であろう。
「翼を持った」馬と言えばペガサスが連想され、いかにも期待度の高さが感じられる馬名となっている。

アワーデットシェフ
英語で"Awarded Chef"で、意味は「賞を授与されたシェフ」といった感じ。また、"award"には「審判を下す」という意味もあるため、「審判を下されたシェフ」という意味に採ることも可能。とすると、容易に思い浮かぶのは、かつての人気番組『料理の鉄人』?
母はHighest Esimateで、意味は「最高の評価」といった感じ。母が「最高の評価」なのであるから、当然息子も賞を授与されるような存在になってもらいたいという期待感が見て取れる命名である。また、別の解釈として、まず先に本馬の馬名ありきで、そこに母が与えた評価が"highest estimate"なのだという逆転的な解釈からの命名と見ることも可能であろう。
いずれにせよ、このように、本馬の馬名は母名を受けて命名されたものと思われる。

アンニュイブルース
フランス語で"Ennui Blues"。"ennui"は「心配」、「倦怠」を意味し、"blues"は文字通り「ブルース」のことであろう。
母父Unbridled's Songはそのまま訳せば「アンブライドルド("unbridled"=「制御不能」といった感じの意味)の歌」で、祖母トリッキーコードは「巧みなコード(進行)」。
本馬の名前は、こういった流れから連想されたものと思われ、そこに漂う「物憂げなブルース」は、母エスピオン("espion"=フランス語で「スパイ」)に対する心配と情愛の念からであろうか。

イアオニードル
"Iao Needle"。イアオ・ニードルは、ハワイ・マウイ島にある尖塔状の尖峰。
マウイ島と言えば、既に金子HD所有馬の名前ともなっているラハイナルナ、キヘイタウン、ハレアカラミスト…とその命名の由来となっている観光名所も多く、本馬もそういった流れを受けた1頭と言えよう。

イサドラ
"Isadora"。モダン・ダンスの先駆的存在といわれる、アメリカ生まれの創作舞踏家イサドラ・ダンカンに因んだ名前と思われる。
ダンス界に新風をもたらしたと言われる彼女のような、圧倒的な存在になってもらいたいという願いが込められた馬名であろうか。
父はダンスインザダークで、父子はダンス繋がり。

イノベータ
英語で"Innovator"で、意味は「革新者」。
本馬は第1回以来久々の復活となったセレクトセール1歳馬部門での取引馬で、今後の同部門の展開を占う存在の1頭。その隆盛を担う「革新」的存在となれるか。

イルデパン
フランス語で"Ile des Pins"で、意味は「松の島」。
同名に、フランス領ニューカレドニアに存在する 「南太平洋の宝石箱」とも言われるイルデパン島があり、それに由来する名前だと思われる。
その昔、このイルデパン島はフランスの政治犯の流刑島であったというが、流刑地としては美しすぎる。クト・ビーチ、オロ湾の透き通るようなブルーの景観はまるでパラダイスのようである。
尚、このイルデパン島の名前は、ここを初めて訪れたヨーロッパ人であるキャプテン・クックにより名付けられたという。

インユアアームス
英語で"In Your Arms"で、意味は「あなたの腕の中で」といった感じ。
"Take me in your arms"等、(ジャズ)楽曲のタイトルにもその名を見かけることが出来る。

イーグルヴァレイ
英語で"Eagle Valley"。
同名に、「イーグル渓谷」の名で知られるモンゴル・南ゴビに存在する渓谷があり、それに由来する名前だと思われる。
尚、ニューヨーク近郊にも同名の渓谷が存在する模様だが、世界的に有名なのは前者で、その景色の美しさには言葉を失うほど。

ヴァンドノワール
フランス語で"Vin de Noir"で、意味は「黒ワイン」。"vin"は「葡萄酒(ワイン)」を意味する。
本馬の青毛という漆黒の毛色を黒ワインに例えたものだと思われる。

ウィキウィキ
ハワイ語で"Wikiwiki"。"wikiwiki"は「速い」を意味する"wiki"の重複語で、意味はそのまま「速い」であったり、「急いで」とか「素早く」といった感じになろうか。
可愛らしく軽妙な単語にして、且つ競走馬としての重要要素である動きの鋭さを連想させる名前。

ウィスキーソーダ
英語で"Whiskey Soda"で、これはかつてハイボールとして親しまれたウィスキーベースのカクテルの名前。

ウインドフレスカ
スペイン語で"Wind Fresca"で、意味は「新鮮な風」といった感じであろうか。"fresca"は「新鮮な」という意味。

ウェーブオルガン
英語で"Wave Organ"。
ウェーブ・オルガンは、サンフランシスコ湾を望む防波堤に作られた彫像物で、パイプ・オルガン状のパイプの一方の端が海面に繋がれ、地表に現れたもう一方の端から海水の衝撃が奏でる潮騒の音を聞く装置。つまりウェーブ・オルガンとは、ウェーブ(=波)による音を奏でる巨大なオルガン状彫像物。また、ウェーブ・オルガンというオルガン自体も存在したようである。
名前の「オルガン」部分にのみ着目して考えてみると、同世代のダブルティンパニーとは楽器繋がり、スムースバリトン・ドラマチックテナーとは音楽繋がりとなっている。

エコルプレイス
"Ekolu Place"。
ワイレアにあるコンドミニアム『ワイレア・エコル(ビレッジ)』の所在地が"Wailea Ekolu Place"であり、その"Ekolu Place"から取った名前のように思われる。
ちなみに、このワイレア・エコル(エコルはハワイ語で「3」という意味)にはワイレア・エカヒ(エカヒはハワイ語で「1」という意味)、ワイレア・エルヒ(エルヒはハワイ語で「2」という意味)という姉妹コンドミニアムもある。
尚、この馬の名前の由来と考えられる"Wailea Ekolu Place"に存在するコンドミニアム『エコルビレッジ』と同名の競走馬が社台RHの持ち馬として登録されていた。

エスキナッソ
スペイン語で"Esquinazo"で、意味は「曲がり角」や「セレナーデ」。
後者の意味に採って考えると、父の母である名牝Glorious Songから連想された馬名のように思える。

エスパシオ
スペイン語で"Espacio"で、意味は「宇宙」といった感じ。
「宇宙」のような無限の可能性を秘めた馬になって欲しい、という願いが込められているように思われる。

エッセイスト
英語で"Essayist"で、意味はそのまま「エッセイスト」。
本馬の父系は父フレンチデピュティをはじめとする生粋の政治家一家。そういった環境の中、本馬がエッセイストとして育っていったのは、母方の曽祖父Private Account(=個人的な話)と祖母パーソナルファイルの影響によるものであろうか。
本馬がエッセイストとして綴る競走生活がいかなるものとなるか、同馬のエッセイストとしての才能が注目される。

(注)父方の祖母ミッテラン("Mitterand")は、正確にはフランスのミッテラン大統領("Mitterrand")とはスペルが1文字違うようですので、由来を若干修正させていただきました。

エポカ
スペイン語で"Epoca"で、意味は「時代」。
競走馬として1つの時代を築き上げるような活躍を願っての命名であるように思われる。

エボニーフォレスト
英語で"Ebony Forest"。
"ebony"には「(植物の)コクタン」という意味の他に、文語で「漆黒の」という意味があることから、そのまま訳せば意味は「漆黒の森」といった感じ。
父はブラックホークで、母はディアマンノワール。父ブラックホークのブラックは勿論英語で「黒」を意味する単語であるが、母ディアマンノワールのノワールもフランス語で「黒」を意味する単語。「漆黒の森」とは、両親ともその名に黒を持つ本馬を評するに相応しい名前。

エルダンジュ
フランス語で"Aile d'Ange"となり、意味は「天使の翼」。
天使と聞いてすぐに思い浮かぶのはキリスト教であるが、父サンデーサイレンスの名前も「日曜に行われるミサの静けさ」を示したキリスト教をモチーフにした言葉であり、父子はどちらもキリスト教的なつながりを持つ名前であると考えることが出来る。また、母はフランス出身馬であり、そのことを踏まえて本馬の名前はフランス語での命名となっているものと思われる。
ちなみに、母の父Garde Royaleはフランス語で「近衛兵」といった意味。

エンターティナー
英語で"Entertainer"で、意味はそのまま「エンターテイナー」。
本馬の父系は父フレンチデピュティをはじめとする生粋の政治家一家であるのに対し、母系は母が音楽関係、母の父が俳優("Theatrical")、曽祖父はダンサー("Nureyev")と、こちらは父系とは対照的な芸能一家。本馬がエンターテイナーを志したのは、母系に流れる血のなせる業であろうか。
競走馬は言わずもがな超一流のエンターテイナーであるが、芸能一家である母系の血筋を色濃く受け継ぐ本馬には、尚更素晴らしいエンターテイナーとしての活躍を期待したいものである。

(注)父方の祖母ミッテラン("Mitterand")は、正確にはフランスのミッテラン大統領("Mitterrand")とはスペルが1文字違うようですので、由来を若干修正させていただきました。

エンドアピール
"End Appeal"は英語で「最後の訴え」といった意味。裁判に当てはめて考えれば「上告」のような意味にも捉えられようか。
ただ、本馬の名前は父エンドスウィープと母ナニーズアピールの名前の一部分ずつをとったものと思われる。

エンドレスサマー
"Endless Summer"は英語で「終わらない(永遠の)夏」という意味で、同名の映画も存在する。

エンドレスデザート
英語で"Endless Desert"で、そのまま訳せば意味は「終わらない砂漠」といった感じ。
本馬はその馬名通り、ダート路線でOPレースを制するなど、砂の舞台で活躍を見せた。
尚、別の意味で"desert(s)"を捉えれば、「果てしない功績」といった意味にも解釈出来よう。

オイスターチケット
英語で"Oyster Ticket"。
生産牧場の蛎(かき)崎牧場の「"かき"→牡蠣=オイスター」と連想を繋いだ名前ではないだろうか。
父Winning Ticketを一まとめの単語として考えると「当たりくじ」といった意味。"ticket"自体の意味は額面どおりに「チケット」。
本馬は、父から(名前に)チケットをもらい、クラシックの出走権というチケットにして(生産牧場の)蛎崎牧場へ贈った。

オテロ
"Otello"。シェイクスピアの四大悲劇の1つ"Otello"に由来する命名であると思われる。また、この原作を元にヴェルディが構成し、彼の晩年の最高傑作とも評される同名オペラ"Otello"も有名。勿論母馬グリークシアターのシアター、つまり演劇から連想されたのが本馬のオテロという名前の由縁であろう。
この『オテロ』は、ヴェネツィア(ヴェニス)の将軍オテロが、彼を陥れるために流された妻のあらぬ噂に心惑わされ、最後は破滅してしまう悲劇。オペラ『オテロ』の将軍であり、主演となるオテロ役はプラシド・ドミンゴのハマリ役としても知られる。
ちなみに、シェイクスピアの四大悲劇と言えば、本馬の馬名の由来と目される『オテロ』を筆頭に、『ハムレット』、『マクベス』、『リア王』の4つの作品のこと。

オリーブブランチ
英語で"Olive Branch"。直訳すれば「オリーブの枝」。
古代オリンピックでは、その勝者にオリーブで作られた冠が与えられていたということで、本馬の名前は、オリンピックイヤーの登録馬としてピッタリの命名。また、アテネオリンピックの大会公式ロゴマークにも実に「オリーブ枝の冠」が描かれており、まさに登録時の2004年オリンピックイヤーに因んだ命名と言えそうである。
尚、オリーブは学術名を"Olea europaea"と言い、花言葉は「平和」。また、この花は古くから平和や和解の象徴として描かれており、この平和の象徴ということからオリーブの枝は国連旗にも描かれている。
ちなみに、母ソプラニーノの名前は、ソプラノよりも高い最高音域を示す音楽単語。